2016年度開発教育・国際教育セミナー実践編
「私の暮らしが⇒世界をつなぐ、社会を変える」というテーマの今年度最終回を開催しました。
■第三回
2017年1月29日
社会を変えるおカネのはなし~エシカルなお買い物編
前回に引き続き「おカネ」のはなし。
今回はもっと身近に、日常のお買い物から社会を変えていこうというお話。
いつもこのセミナーでは会場に来られたら一旦好きなお席に座っていただき、その後アイスブレイクでグループ分けをします。今回はもう一度行ってみたい都市、建物を皆さんに思い浮かべていただき、アイウエオ順にぐるーっと円になっていただきました。一番多かったのが沖縄でした。理由が仕事ではいったことあるけど、、、プライベートで行ったことがないので、とのこと。教員の方が多いこのセミナー!なるほど。
あとは学生時代の留学先など様々でした。
午前中はおなじみの地球の食卓を使ったワークをしました。
・中国(2地域)・ドイツ・アメリカ・エクアドル
の写真を眺めながら、、、
最初は国を明かさずにそれぞれの写真をみて、この家族にホームステイした自分を想定し、グループで話し合いました。
その後、中国の2つの地域の食生活の違い、アメリカとドイツのそれぞの家族の食生活、生活スタイルの違いなどを話し合いました。
最後に、日本の家庭の写真をみてその中の良いところ悪いところなどをグループで話し合いました。ファシリテーターの佐藤さんの実はこうなんですよというお話にどよめきが起きたり。写真から見て取れる情報や、その裏にある情報、フォトランゲージの手法を用いて地球の食卓を実感しました。
地球の食卓を持っていたけど、使ったことがないという参加者の方にも参考になったようです。
午後はまたグループ替えから始まります。
「12月、1月」で買った洋服何着ありますか??
みなさんどのくらいお買い物してるのだろうという私の疑問から。
さすがにパリッとわかれました。半数以上は0でした。
バーゲンシーズンなのでもっとお買い物してるのかな??とおもいきやの結果でした。
若い女性はやっぱり買ってますね。(笑)
午後はまず自分のお買い物の基準を考えていただこうとおもい
「野菜・くだもの・お菓子などを買うときに大切にしていることはなんですか?」
というお題でみなさんにブレインストーミングしていただきました。
やはり品質、値段、安全性などが多く、それ以外の視点にはないでしょうか?と考えていただき
エシカルな視点について考えました。
ん?エシカルって何??
日本語にすると倫理的と言う意味になります。
エシカル消費とは、、、
環境に配慮したり、社会に配慮したり、地域へ配慮したり
価格や品質だけではなく、商品が誰によってどう作られたかなどに目を向けているものを買うこと。
だれかのためになっている、応援したりするお買い物もエシカルな消費です。
本当に幅広い意味があると思います。
次に、エシカルな取り組みをしている商品などを各グループで見ていただき
パッケージなどにある情報からエシカルなキーワードをを拾ってもらいました。
モノランゲージです。
フェアトレードという側面だけではなく、動物実験をしない、長く着られる服、環境に配慮している、クラウドファンディングが成立して出版された本など、それぞれの製品の様々な取り組みをみていただきました。
その後、実際の企業の取り組みとしてマザーハウスの中西さんのお話を聞きました。
企業の理念や途上国とのパートナー関係、そこで働く人々の表情など。
私たちが思い込んでいる「先進国と途上国の関係」とは違う世界がありました。
工場の一工程を担う工員さんではなく、カバンづくりの職人さんとして誇り高くお仕事されている姿、表情はとても素敵でカバンを手に取るお客様のことを考えてくれていることに驚きでした。
私たちも手にしたものがどこでどのような人が作っているのか。
なぜその値段なのかしっかり考えて行く必要があると思いました。
フェアトレードということばが一般化してきてはいますが、企業によってどこに力を入れているかや理念の違いによって、イコールトレード、コミュニティートレードなど様々な取り組みがあるのだなと今回改めて知ることができました。それぞれの物語を私たちはしっかり受け止めていかないといけないなと感じました。
買う人も、作る人も、それを売る人も喜べる社会になれるように。
最後に私がこのエシカルのワークショップを作るにあたっていろいろ調べて、企業の取り組みも大事だなと思いましたが、やっぱり身近なひとが笑顔になることも嬉しいなと思い、お買い物するならば「友産友消」もいいんじゃない?ということも付け加えさせていただきました。知り合いのお店で買い物するもエシカルなお買い物。大きなショッピングモールもいいけれど、地元の小さなお店で会話をしながらお買い物をするそれもエシカルなお買い物。
「生きたお金の使い方」なのではと締めくくりました。
午後のワークはファシリテーターズパレットのオリジナルワークショップとなりましたが。。。
改善点も多く、参加者の皆さんにいろいろ助けていただきありがとうございました。
機会を与えてくださった皆さんに感謝いたします。
ファシリテーターズパレットozatomo
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